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第71回 迷惑メールの除去
 

 

●Webメールの活用

 迷惑メールを消去したりするために、普通の人は1日約4.4分の時間を費やす、という調査結果があります。
  しかし、私のところには、迷惑メールは毎日4通しか来ません。また、それが来たとしても、本文は空白になってやってきます。だから、私は迷惑メールを一行たりとも、今は読まなくて済んでいることになります。

  これはGoogleがやっている無料のサービスである「Gmail」を使っているからです。このサービスは、他にもウィルスメールの除去をはじめ、あらゆるプロテクトをかけてくれています。さらに、Webメールなのに、POP/IMAPといったプロトコルを持つメールソフトにも対応しているばかりでなく、転送もできます。そのため、私宛のメールはすべてここに転送してから、さらに転送をして、携帯のメールなどにも転送をしています。つまり、私のメールには無駄なトラフィックは一切発生しない、ということになります。

  もちろん、Gmailに追随して、Yahoo!などの無料のメールアカウントでも同じようなサービスを始めていますが、Googleのこのサービスには機能に一日の長が、やはりある、と、私には感じられます。この環境にいると、「迷惑メールなんてどこの話?」という感じになります。

●1日4分の自由を得る

  もちろん、迷惑メールの根絶には、こういう迷惑行為そのものを違法なものとして認識する世論が必要であることは言うまでもありません。また、これらの業者の行動を監視し、通報し、有無を言わさず摘発するシステムも必要であるかとは思いますが、こういうことの法整備、そして体制の作り変えはやはり時間がかかります。

  現在、迷惑メールは、多くの迷惑メールフィルタを提供する業者の力で、除去することが可能です。フィルタの技術も日進月歩なので、いまはほぼすべての迷惑メールの根絶ができます。私が使っているGmailのように、無料のサービスもあります。

  もし、迷惑メールの洪水に困っている方がいたら「無料のメールサービス」を使って見るのは、とても良い選択肢であると思います。これで1日4分の自由が、得られます。

●今後のテクノロジー

  このような事例はほんの一例ですが、

(1)迷惑行為(ある意味新しい行為や行動)
(2)法
(3)テクノロジー

  の3つはこの世界ではいつもいたちごっこを繰り返しています。これは人の世の常でもありますが、ネット上ではこれらの変化のサイクルが非常に早く、かつ大規模に動きますので、常識とか、コンセンサス、そして人の組織をもとにして動く法律などが、どうしても遅れてしまいます。もっとも早い対策は、やはりテクノロジーに期待されます。そうである以上、テクノロジーに期待されるものは、社会的にも大変に大きなものになっていることは明らかです。

  いままた、テクノロジーの「重さ」を、社会的にも考えることが必要な時代であることを、迷惑メールの存在で再認識することになったのではないでしょうか?

 

 

 
     
   
  ※ここでは、このコラムの著者三田典玄氏が撮影された写真の中から、著者選りすぐりの作品を毎回数点ずつ掲載しています。  
 

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